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     建築に携わって30年余りになりますが、建替えの際に戸惑うのは、若い世代が古い家を取り壊して新築するときに、今まで住んでいた両親、あるいは祖父母が解体の時に「自分の身を切られる思いだ」と言って悲しい顔でその場を離れてしまう場面に出くわすことです。
    新築で喜ばしいことの手助けをしているはずなのに、この罪悪感はいったい何なのだろうと兼ねてより思っていました。
    両親や祖父母は祖先の「歴史」や「想い」あるいは家族の「思い出」すべてを「無」としてしまうことに、申し訳なさや憤りを感じていたのでしょう。

     木材は、空気中の二酸化炭素を吸収して成長していきます。そして、成長するほど二酸化炭素を固定して、大きくなっていきます。解体された木材は殆どが焼却処分となり固定されていた二酸化炭素は放出され地球温暖化の一因になってしまいます。
    また、木材は年数が経つほどに強度が増し、色が変化して新材にはない、独特の深みと味わいが出てきます。そして世界に一つしか無い個性的な「古材」に仕上がっていきます。
     どうか何十年も何百年もかかって築き上げてきた「先祖の歴史」や「家族の思い出」とともに、二酸化炭素を固定した古材を財産として、次の世代に引き継ぎ「想い」と一緒に暮らす、笑顔のある家づくりをしたいと思っています。

    代表プロフィール

    経 歴 1960年 8月24日生まれ
    1980年 日建学院卒業
    1981年 大工修行
    2002年 代表取締役就任
    座右の銘 一念岩をも通す
    尊敬する人 故 先代社長
    尊敬する理由 OBのお客様を訪ねる度に感謝されるので
    特 技 火災消火活動
    資 格
    • 一級建築士
    • 一級技能士
    • 増改築相談員
    • 古民家鑑定士
    • 古材活用士
    • 古材鑑定士